【7月18日 AFP】米大リーグ(MLB)、ボストン・レッドソックス(Boston Red Sox)のクリス・セール(Chris Sale)投手は17日、先発した敵地でのニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)戦でアーロン・ヒックス(Aaron Hicks)のライナーが指に当たり、緊急降板した。球団はその後、セールが小指を骨折したと発表した。

 今季のセールは右胸郭の疲労骨折のため負傷者リスト(IL)で開幕を迎え、12日のタンパベイ・レイズ(Tampa Bay Rays)戦でようやく復帰したばかりだった。レイズ戦では5回を無失点に抑えていたが、早くも再び離脱することになった。

 セールは初回、ヒックスにチェンジアップをはじき返されると、106.7マイル(約171キロ)の打球が利き手の左手を直撃した。明らかに痛そうな様子で、アレックス・コーラ(Alex Cora)監督に曲がった指を見せてから降板。セールを襲った打球は右翼まで行き、ヤンキースが追加点を入れて3-0とリードを広げた。

 レッドソックスは直後、澤村拓一(Hirokazu Sawamura)が後を引き継いだ。

 7度のオールスター選出を誇り、2018年にはレッドソックスのワールドシリーズ制覇に貢献したセール。しかし、左肘の靱帯(じんたい)を修復するトミー・ジョン(Tommy John)手術を受け、2020、21年はほとんど投げられなかった中で、新たな壁に直面する結果になった。

 現在は2019年に総額1億4500万ドル(当時約160億円)で延長した5年契約の3年目を迎えている。(c)AFP