【7月16日 Xinhua News】中国航天科技集団はこのほど、中国の有人宇宙プロジェクトの宇宙ステーション建設が着実に進んでいることを明らかにした。このうち実験モジュール「問天(Wentian)」が今月打ち上げ予定となっており、実験モジュール「夢天(Mengtian)」はフライトモデル(実機)の熱試験を終了したという。

 北京航天飛行制御センターはこれに先立ち、実験モジュール「問天」の訪問に備え、宇宙ステーション結合体に位相調整の指示を送った。「問天」は計画に従い、今月中に海南省(Hainan)の文昌宇宙発射場から打ち上げられる予定。

 「問天」を迎えた後、宇宙飛行士はモジュール内に入り、生命維持システムを作動させ、科学実験キャビネットの組み立てを完了し、領域横断的な実験を行う。また、新たな宇宙授業も「問天」で行われるほか、宇宙飛行士は時機を見て、「問天」のハッチから初めて外に出る。

 宇宙ステーションの実験モジュール「夢天」も、このほど天津でフライトモデル(実機)の熱試験を無事完了した。

 真空熱試験大綱の要件に従って、「夢天」は全ての作業条件試験を順番に終え、試験プロセスに差し込む形で、密閉されたモジュール内での有害ガス収集試験と騒音試験も実施した。

 試験の全過程において、「夢天」のモジュール上の設備と地上試験設備はいずれも正常に動作し、試験条件は試験大綱に定められた試験要件を満たした。定められた作業条件は全てクリアし、試験データは有効で、試験目的を達成し、搬出に向けて確実に準備が進んでいる。

 中国の宇宙ステーションプロジェクトで使用される宇宙ステーション各モジュールのセクション、有人宇宙船、貨物宇宙船、中継衛星、およびこれらの宇宙機を打ち上げるために使う長征シリーズの運搬ロケットは全て、航天科技集団が開発・製造。プロジェクトのその他のサブシステムも、同集団所属の関連部門が参加している。(c)Xinhua News/AFPBB News