【7月14日 AFP】男子ゴルフの今季メジャー最終戦、第150回全英オープン(The 150th Open Championship)の開幕を翌日に控えた13日、主催者のロイヤル・アンド・エンシェント・ゴルフ・クラブ(R&A)は、サウジアラビアが後援するリブゴルフ・インビテーショナル(LIV Golf Invitational)シリーズに参戦した選手について、来年の出場禁止は否定したものの、将来的には出場資格獲得が難しくなるかもしれないと示唆した。

 R&Aのマーティン・スランバーズ(Martin Slumbers)最高経営責任者(CEO)は記者会見で、新リーグに参戦した選手の出場禁止は「われわれの議題ではない」とコメント。その上で、物議を醸すリブゴルフについては「ゴルフ界の長期的利益」にならず、「金もうけ主義」だと述べた。

 来年の大会を見据え、スランバーズCEOは「選手の出場禁止についてはかなり頻繁に質問がある」と述べつつ、「はっきりさせておきたい。それはわれわれの議題ではないが、予選免除と出場資格の基準については見直すことになるだろう」と話し、R&Aは基準を変更する権利を保持するとした。

 リブゴルフに参戦する選手については、米国ツアー(US PGA Tour)とDPワールドツアー(DP World Tour、欧州ツアー)が出場禁止に動いたのに対し、R&Aは今年の全英オープンでの参加を認め、全米オープン選手権(US Open Championship)と同様の措置を取った。

 その結果、今週の全英オープンに参加する選手の1割以上がリブゴルフに参戦しており、メジャー通算4勝のブルックス・ケプカ(Brooks Koepka、米国)をはじめ、セルヒオ・ガルシア(Sergio Garcia、スペイン)やブライソン・デシャンボー(Bryson DeChambeau、米国)、ダスティン・ジョンソン(Dustin Johnson、米国)、全英オープン優勝経験者のフィル・ミケルソン(Phil Mickelson、米国)らも名を連ねている。

 リブゴルフ参加選手のメジャー大会出場に影響が出るケースとしては、新リーグが世界ランキングの対象として正式に認められない場合が考えられる。

 世界ゴルフランキング(OWGR)は12日、リブゴルフ側から同シリーズをランキングの対象として認めるよう申請を受けたと明かし、これから審査を始めると発表している。(c)AFP/Andy SCOTT