【7月13日 AFP】ツール・ド・フランス(2022 Tour de France)は12日、第10ステージ(モルジンヌレポルトデュソレイユからムジェーブ、148.1キロメートル)が行われ、EFエデュケーション・イージーポスト(EF Education-Easypost)のマグナス・コルトニールセン(Magnus Cort Nielsen、デンマーク)が、フィニッシュまで20キロ続く上り坂の最後に、激しい競り合いを制してステージ優勝を飾った。

 高い山の間を縫うオートサボワ(Haut Savoie)の曲がりくねったコースで、山岳賞のマイヨ・ブラン・ア・ポワ・ルージュ(水玉ジャージー)を第2ステージから数日間維持していたコルトニールセンが、チーム・バイクエクスチェンジ・ジェイコ(Team BikeExchange-Jayco)のニック・シュルツ(Nick Schultz、オーストラリア)を2位、バーレーン・ヴィクトリアス(Bahrain Victorious)のルイスレオン・サンチェス(Luis Leon Sanchez、スペイン)を3位に抑えた。

 UTE(UAE TEAM EMIRATES)のタデイ・ポガチャル(Tadej Pogacar、スロベニア)は、メイン集団のトップでコルトニールセンから8分54秒遅れでフィニッシュし、総合首位を守った。この日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)で2人目のチームメートを失ったポガチャルだが、重要なアシスト役のラファル・マイカ(Rafal Majka、ポーランド)は検査で陽性になったものの、感染力はないとみなされて国際自転車競技連合(UCI)からレース続行を許可された。

 逃げ集団に入ったボーラ・ハンスグローエ(Bora Hansgrohe)のレナード・ケムナ(Lennard Kamna、ドイツ)は総合21位から2位に浮上。最後の上り坂では脱落したが、総合上位勢に8分以上のタイム差をつけてフィニッシュし、ポガチャルとの差をわずか11秒に縮めた。

 また、この日はレースが2回にわたって遅れた。1回目はスタート前で、チームバスがヘアピンカーブにはまり、除雪車で持ち上げなければならなかった。2回目は残り約38キロ地点で、環境活動グループによる抗議でレースが妨害された。(c)AFP