【7月12日 AFP】米司法省が、サウジアラビア後援の新リーグ、リブゴルフ・インビテーショナル(LIV Golf Invitational)シリーズをめぐって米ツアー(US PGA Tour)が反競争的行為に及んだ可能性について調査していると、11日に米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が報じた。

 司法省は報道に関するコメントを拒否しているが、米放送局ゴルフ・チャンネル(Golf Channel)と米誌ゴルフ・ダイジェスト(Golf Digest)は、調査に関して米ツアーが認めたと伝えた。

 通常の72ホールではなく54ホールのストロークプレーで戦い、賞金総額はゴルフ史上最高額の各大会2500万ドル(約34億3000万円)となっているリブゴルフ・シリーズには、フィル・ミケルソン(Phil Mickelson)をはじめ、ダスティン・ジョンソン(Dustin Johnson)、パトリック・リード(Patrick Reed)、ブライソン・デシャンボー(Bryson DeChambeau)、ブルックス・ケプカ(Brooks Koepka)ら米国のスター選手が参戦している。

 米ツアーは対抗策として、リブゴルフ・シリーズの第1戦と第2戦に出場した会員に無期限の資格停止処分を科した。先月英国で行われた第1戦では17人がプレーし、今月米国で開催された第2戦にはさらに7人が加わった。

 これらの選手の代理人は、他のゴルフイベントに参加する選手に適用される米ツアーの規約や、リブゴルフ・シリーズをめぐる同ツアーの措置に関し、司法省の反トラスト法(独占禁止法)調査官から聞き取りを受けていると、WSJは報じている。(c)AFP