【7月12日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)の元最高経営責任者(CEO)であるバーニー・エクレストン(Bernie Ecclestone)氏が、海外に所有する4億ポンド(約655億円)相当の資産を英政府に申告しなかった詐欺罪に直面している。同国検察が11日、明らかにした。

 主任検察官のアンドリュー・ペンヘイル(Andrew Penhale)氏は、「英公訴局(CPS)は英歳入関税庁(HMRC)からの証拠ファイルを再調査し、4億ポンドを超える価値の海外資産に関してHMRCへの申告を怠った詐欺罪で、バーナード・エクレストン氏を訴追することを承認した」と述べた。

 1回目の審理はロンドンのウェストミンスター治安判事裁判所(Westminster Magistrates' Court)で8月22日に予定されているが、エクレストン氏の出廷が義務付けられているかどうかは明らかにされなかった。

 米経済誌フォーブス(Forbes)の試算で25億ポンド(約4100億円)以上の資産を保有しているとされる英国人実業家のエクレストン氏は、F1を商業的価値の高い屈指の人気スポーツに変えた立役者として広く認められている。(c)AFP/Julian Guyer