【7月11日 AFP】ツール・ド・フランス(2022 Tour de France)は10日、第9ステージ(エーグルからシャテルレポルトデュソレイユ、192.9キロメートル)が行われ、アージェードゥーゼル・シトロエン・チーム(AG2R Citroen Team)のボブ・ユンゲルス(Bob Jungels、ルクセンブルク)が、グルパマ・FDJ(Groupama-FDJ)のティボー・ピノ(Thibaut Pinot、フランス)の追い上げを抑えて逃げ切りを成功させ、ステージ優勝を果たした。

 ゴール前で追い上げを見せ、ライバルに対して数秒を稼いだUTE(UAE TEAM EMIRATES)のタデイ・ポガチャル(Tadej Pogacar、スロベニア)は5位でのフィニッシュとなり、総合首位の座をさらに盤石なものにした。

 リエージュ~バストーニュ~リエージュ(Liege-Bastogne-Liege)での優勝経験を持つユンゲルスは、ここ数年は健康問題により不調に悩まされていたものの、アンディ・シュレク(Andy Schleck)氏以来、11年ぶりにルクセンブルク人としてツールでステージ優勝を果たした。

 ユンゲルスは序盤の逃げ集団から抜け出すと、60キロ以上を単独で走り切った。

 リゾート地シャテルレポルトデュソレイユ(Chatel le Portes du Soleil)のゴール地点まで約20キロになると、ユンゲルスを追うピノは2分差を徐々に縮め、20秒以内にまで迫ったものの最後は追走を諦めた。

 最終的にはイネオス・グレナディアーズ(Ineos Grenadiers)のホナタン・カストロビエホ(Jonathan Castroviejo、スペイン)が22秒差で2位、モビスター・チーム(Movistar Team)のカルロス・ベローナ(Carlos Verona)が3位に入り、ピノは4位でのフィニッシュとなった。

 11日の休養日後にはアルプス山脈(Alps)での山頂フィニッシュが3日間続き、選手たちは過酷なアルプ・デュエズ(Alpe d'Huez)といった山岳コースで総合順位を必死に争うことになる。(c)AFP/Damian MCCALL