【7月6日 AFP】男子ゴルフ、世界ランキング15位のビリー・ホーシェル(Billy Horschel、米国)が5日、既存のツアーを離れてサウジアラビアが後援するリブゴルフ・インビテーショナル(LIV Golf Invitational)シリーズへ参戦した選手を「偽善者でうそつき」と批判した。

 新シリーズが引き続き物議を醸している中、ホーシェルはスコティッシュ・オープン(Genesis Scottish Open 2022)開幕前に米ツアー(US PGA Tour)とDPワールドツアー(DP World Tour、欧州ツアー)を強力に支持した。

 スコティッシュ・オープンは両ツアー共催の大会で、新シリーズに出場した選手への処分が異議申し立てを受けて一時撤回されたため、リブゴルフ・シリーズ参戦選手も多く出場する。4日に行われた英仲裁機関「スポーツレゾリューションズ(Sport Resolutions)」によるヒアリングを経て、イアン・ポールター(Ian Poulter、イングランド)とアドリアン・オタエギ(Adrian Otaegui、スペイン)、ジャスティン・ハーディング(Justin Harding、南アフリカ)は処分が撤回されたため出場選手に加わり、他選手も続く流れとなっている。

 しかしホーシェルは、リブゴルフ・シリーズに対する感情を非常にはっきりと示し、処分を科された選手に同情はしなかった。

 ホーシェルは報道陣に対して「彼らが自分でまいた種だと信じている。自分であちらのツアーでプレーすると決めたのだから、あちらでプレーすべきだ。DPワールドツアーや米ツアーに戻ってくるべきじゃない」と話すと、「DPか米ツアーを支持したいと言う一方で、リブツアーでプレーするのは完全にばかげている。ところが、彼らはそれがしたいと言う。放っておいてもらいたいよ」と続けた。

「彼らは、米ツアーがいかに聞く耳を持たないかを言い続けている。本当にいら立つ話で、それは偽善者ばかりだからだ。彼らは真実を口にせず、いくつかの点でうそをついている」

「自分は200人以上いる米ツアーの会員だ。だから米ツアーを標的にするということは、ツアーだけが標的じゃない。僕らも標的にしていることになる」 (c)AFP