【7月4日 AFP】ツール・ド・フランス(2022 Tour de France)は3日、第3ステージ(バイレからセナボー、182キロメートル)が行われ、チーム・バイクエクスチェンジ・ジェイコ(Team BikeExchange-Jayco)のディラン・フルーネヴェーヘン(Dylan Groenewegen、オランダ)がデンマークでの最後のステージを制した。

 ゴール前のスプリント勝負を制したフルーネヴェーヘンは、前日の第2ステージを制したクイックステップ・アルファビニール(Quick-Step Alpha Vinyl)のファビオ・ヤコブセン(Fabio Jakobsen、オランダ)が昏睡(こんすい)状態になる事故を引き起こしたとして、9か月の出場停止処分を科されていた。

 2020年のツール・ド・ポローニュ(Tour de Pologne 2020)でのこの事故について、フルーネヴェーヘンは「いろんなことが起きたが、ファビオのことはとてもうれしく思っている」とコメントした。

「きのうは彼が勝利したが、きょうは私の日になった」

 一方、チーム・ユンボ・ビスマ(Team Jumbo Visma)のワウト・ファン・アールト(Wout van Aert、ベルギー)は3日連続の2位に終わったが、総合首位の座をキープしている。

 総合順位ではクイックステップのイブ・ランパルト(Yves Lampaert、ベルギー)が7秒差で2位に、UTE(UAE TEAM EMIRATES)のタデイ・ポガチャル(Tadej Pogacar、スロベニア)が14秒差で3位につけている。

 マイヨ・ジョーヌ(イエロージャージー)を着用しているファン・アールトは、ポイント賞のランキングでも首位に立っている。

 大会はこの後、場所をフランスに移して行われることになっており、デンマークでのツール最終日となったこの日、ユトランド(Jutland)半島では多くの観客が沿道を埋め尽くした。

 第4ステージは仏北部ダンケルク(Dunkirk)からカレー(Calais)までの約171キロにわたるフラットなコースで開催され、その後はアルプス山脈(Alps)やピレネー山脈(Pyrenees)を経て、24日にパリのシャンゼリゼ通り(Champs-Elysees)で最終日を迎える。(c)AFP/Damian MCCALLBike