【7月3日 AFP】サウジアラビアが後援する男子ゴルフの新リーグ、リブゴルフ・インビテーショナル(LIV Golf Invitational)シリーズ第2戦は2日、米オレゴン州ノースプレーンズ(North Plains)のパンプキンリッジGC(Pumpkin Ridge Golf Club、パー72)で最終日が行われ、ブランデン・グレース(Branden Grace、南アフリカ)が通算13アンダーで逆転優勝を飾り、賞金400万ドル(約5億4000万円)を獲得した。

 34歳のグレースは13番のバーディーでカルロス・オルティス(Carlos Ortiz、メキシコ)に追いつくと、さらに15番、16番、17番では3連続バーディーを奪取。この日の8バーディー中、5バーディーをバックナインで奪い、オルティスと2打差で優勝を果たした。

 今大会がシリーズ2戦目のリブゴルフは、既存の米国ツアー(US PGA Tour)とDPワールドツアー(DP World Tour、欧州ツアー)と対立し、さらにシリーズを後援しているサウジアラビアの人権問題が批判されている。

 しかし、18番グリーンでシャンパンによる祝勝会が行われる中、グレースの頭に騒動のことはなかった様子で、「この新フォーマットはすべてが最高で、全員が盛り上がっている」とコメントした。

 オルティスは最終日にスコアを三つ伸ばし、グレースと2打差の2位に入った。メジャー2勝で、ここまでの参戦選手では最も高い世界ランキング17位につけるダスティン・ジョンソン(Dustin Johnson、米国)は、オルティスと並ぶ首位タイから出たが、パトリック・リード(Patrick Reed、米国)と共に4打差の通算9アンダーで大会を終えた。

 この結果、チーム戦ではジョンソンとリード、テーラー・グーチ(Talor Gooch)、パット・ペレス(Pat Perez)の米国勢が組むチームが優勝し、個人戦の賞金に加えてそれぞれ75万ドル(約1億円)を手に入れた。

 シリーズ第3戦は7月29日から31日にかけて、米ニュージャージー州ベッドミンスター(Bedminster)のトランプ・ナショナル・ゴルフクラブ(Trump National Golf Club)で開催される。

 この日は、世界26位のポール・ケーシー(Paul Casey、イングランド)がシリーズ参戦を表明し、第3戦でデビューすることが決まったが、新シリーズをきっかけとした騒動は今後も続くとみられる。(c)AFP