【6月29日 AFP】サッカー日本代表FWの南野拓実(Takumi Minamino)が、イングランド・プレミアリーグのリバプール(Liverpool FC)からフランス・リーグ1のASモナコ(AS Monaco)に移籍した。両クラブが28日に発表した。

 契約期間は4年。移籍金は1500万ユーロ(約21億4000円)と報じられており、300万ユーロ(約4億3000万円)のボーナスが加わる可能性があるという。

 南野は「ASモナコに加入できたことをとても喜んでいる。偉大な伝統があるリーグ1有数の名クラブで、この素晴らしいプロジェクトに関わることができとてもうれしい。全力を尽くしてチームに貢献したい」とコメントした。

 27歳の南野は2020年にオーストリア1部のレッドブル・ザルツブルク(Red Bull Salzburg)からリバプールに加入し、昨季は公式戦10得点をマーク。FAカップ(FA Cup 2021-22)とフットボールリーグカップ(England Football League Cup 2021-22)ではチーム内得点王に輝き、クラブの2冠に貢献した。

 加入1年目の2019-20シーズンにはプレミアリーグの優勝メダルも手にしたが、在籍2年半での出場数は55試合にとどまり、2020-21シーズンの後半にはサウサンプトン(Southampton FC)にローン移籍した。

 一方、リバプールのユルゲン・クロップ(Juergen Klopp)監督は「あまりうまくいかなかったと考える人もいるのは確か。そう考える人は間違っている。私には受け入れられない」と述べた。

「われわれが与えることのできた先発機会に対し、はるかに大きな貢献をしてくれた。出場した試合だけでなく、トレーニングの全てのセッションでも、彼がいた日は毎日チームを改善してくれた」

 南野が加入するモナコは新シーズン、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2022-23)の予選3回戦からスタートする。(c)AFP