【6月28日 AFP】アフリカ南部マラウイ・ブランタイア(Blantyre)の裁判所は28日、2018年の先天性色素欠乏症(アルビノ)の男性殺害事件で、ローマ・カトリック教会の司祭のトーマス・ムホシャ(Thomas Muhosha)被告に禁錮30年の有罪判決を言い渡した。

 判決文によると、ムホシャ被告がアルビノのマクドナルド・マサムブカ(MacDonald Masambuka)さん(当時22)の体の部位の密売を計画した。

 ムホシャ被告はブランタイアの北西100キロに位置するマチンガ(Machinga)の教区を担当していた。

 本件では、計12人が有罪判決を受けた。量刑はさまざまで、被害者の兄弟1人を含む5人は終身刑を言い渡された。

 判決文によると、被告らは被害者の「愛を求める心理的欲求」に付け込み、「妻候補を見つけたので会いに行こうと誘い出し、死のわなにはめた」。

 マラウイでは2014年以降、アルビノの人を狙った襲撃事件が相次いでいる。アルビノの体の部位は、富や幸運をもたらすと信じられており、呪術の儀式に使用される。(c)AFP