【6月28日 AFP】サッカー元イタリア代表MFのダミアーノ・トンマージ(Damiano Tommasi)氏が、中道左派連合に擁立され出馬した同国ベローナ(Verona)市長選で、極右派の現職を破り当選を果たした。

 現役時代にイタリア代表として25試合に出場したトンマージ氏は、26日に行われた決選投票で極右政党「イタリアの同胞」のフェデリコ・スボアリーナ(Federico Sboarina)現市長を下し、無所属の候補者として驚きの勝利を収めた。

 中道左派の民主党や他の左派団体から支持を受けたトンマージ氏は、右派政治の歴史が長いベローナの市長に就任することになった。

 ベローナ近郊で生まれた48歳のトンマージ氏は、1993年にエラス・ベローナ(Hellas Verona)でキャリアをスタートさせると、3年後にはASローマ(AS Roma)に移籍。

 全盛期を迎えていたフランチェスコ・トッティ(Francesco Totti)氏やガブリエル・バティストゥータ(Gabriel Batistuta)氏らを擁するスター集団の一員として、2000-01シーズンにはスクデット(リーグ制覇)を成し遂げ、同クラブでは10年にわたって351試合に出場した。

 2011年から2020年まではイタリアサッカー選手会(AIC)の会長を務めたトンマージ氏は、2015年から2019年までサンマリノのラ・フィオリタ(La Fiorita)というクラブにも所属していた。(c)AFP