【6月15日 Xinhua News】中国工業・情報化部の辛国斌(Xin Guobin)副部長は14日、中国共産党中央宣伝部が開いた「中国のこの10年」シリーズの記者説明会で、中国の新エネルギー車(NEV)の累計販売台数が12年末の2万台から今年5月末の1108万台へと大幅に増加し、15年以降は年間生産・販売台数が7年連続で世界一になったと述べた。中国の新エネ車産業は2012年の中国共産党第18回全国代表大会以降、小から大、弱から強へと発展し、世界の自動車産業の高度化転換をリードする重要な力になったとも指摘した。

 新エネ車の発展は、中国が自動車大国から自動車強国へ向かう上で避けては通れない道といえる。中国は第18回党大会以降、新エネ車国家戦略を深く実施し、トップダウン設計とイノベーション主導を強め、新エネ車産業の急速な発展を実現した。規模的に見れば、12年末に2万台だった新エネ車の累計販売台数は今年5月末に1108万台と大幅に増加し、技術的に見れば、車載電池のエネルギー密度は12年の2・3倍となり、価格は8割低下した。環境対策面では、21年末時点で充電ポール設置数が261万7千基、電池交換ステーションの数が1298カ所となり、世界最大の充電・電池交換ネットワークを構築した。

 辛氏は、中央と地方がこれまで、技術革新、普及と応用、安全監督管理など各方面で600余りの支援策を打ち出し、新エネ車産業の発展を推進してきたと説明。車載電池・スマートコネクテッドカー国家製造業イノベーションセンターの設立、川上・川下企業の研究開発投資拡大の支援、ビジネスモデルの革新により、産業を力強く発展させる内生的原動力を形成したと述べた。(c)Xinhua News/AFPBB News