【6月4日 AFP】自転車ロードレース、ジロ・デ・イタリア(Giro d'Italia)の元王者で、2個の五輪銀メダルにも輝いたトム・デュムラン(Tom Dumoulin、オランダ)が3日、今季限りでの現役引退を表明した。

 タイムトライアルと山岳の達人として名高い31歳のデュムランは、この日ソーシャルメディアに、「プロのサイクリストとしては、2022年を最後の年にすると決めた」と投稿した。

 デュムランは2020年に「過度な練習と燃え尽き」を訴えて休養を取った後、復帰して2021年7月の東京五輪の個人タイムトライアルで銀メダルを獲得したが、「体の疲労を感じ、それはまだ続いている」と告白。今年5月のジロ・デ・イタリアでは、「むなしさと終わり」を感じたと話して途中棄権した。

 オランダ・マーストリヒト(Maastricht)出身のデュムランは、2010年にプロ転向を果たして以降、数々の成功を収めており、2017年のジロ制覇では母国でナイトの称号を授与された。

 同年にはロード世界選手権(2017 UCI Road World Championships)の個人タイムトライアルとチームタイムトライアルの2冠を達成。2016年リオデジャネイロ五輪でも、個人タイムトライアルで銀メダルを手にした。(c)AFP