【6月4日 AFP】米疾病対策センター(CDC)は3日、世界で700人以上のサル痘の感染者を把握していると発表した。うち21人は米国で確認されており、国内で感染が広がっているとみて調査を進めている。

 CDCの報告書によると、最初に感染が確認された17人のうち16人は男性同士で性行為をしていた。また、14人は旅行先での感染が疑われている。

 全員が回復したか快方に向かっており、死者は出ていない。

 カナダも3日、これまでに77人の感染が確認されたと発表した。大半は東部ケベック(Quebec)州で確認されており、同州ではワクチン接種が進められている。

 今回のサル痘の感染拡大は、欧州で行われた一部のゲイ・フェスティバルに関連しているとみられているが、サル痘は性感染症とはみなされていない。

 症状としては、手や顔に水痘に似た発疹が出る。主な感染経路は発疹部位との接触で、すべての皮膚病変がかさぶたになり、かさぶたが剥がれ落ちて新しい皮膚が形成されるまで感染の恐れがある。(c)AFP