【6月1日 AFP】ラグビー日本代表のジェイミー・ジョセフ(Jamie Joseph)ヘッドコーチ(HC)は31日、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)によって日本ラグビー界の発展は妨げられ、2019年のW杯日本大会(Rugby World Cup 2019)で8強入りを果たしたチームは、来年のW杯フランス大会(Rugby World Cup 2023)に向けた準備において「明らかに遅れている」と述べた。

 新型コロナウイルスの規制により2020年に1試合も行えなかった日本は、地元開催となったW杯での歴史的躍進を足がかりにする機会を失った。

 2021年に7試合を戦った日本のジョセフHCだが、来年に予定されているW杯を見据える中で、チームが世界の強豪よりも不利な立場に置かれていることを懸念している。

 日本で行われるウルグアイ、フランスとのテストマッチ4試合に向けたメンバーを発表したジョセフHCは「2019年のW杯の後、私が直面した最も大きな困難は、世界中のスポーツチームに従事する他の人同様パンデミックだ」とコメントした。

「最初の1年はラグビーを一切行えず、去年も7試合だったから、自分たちの発展という点では明らかに遅れている」

 日本は来年のW杯でイングランド、アルゼンチンと同じプールに入ったが、両国はパンデミックの間もそれぞれシックスネーションズ(Six Nations Rugby)、ザ・ラグビーチャンピオンシップ(The Rugby Championship)に出場していた。

 ジョセフHCはまた、今年のシックスネーションズ(Six Nations Rugby 2022)で優勝を果たしたフランス、そしてウルグアイとの試合は、新たな選手を試したり、全ポジションの層を厚くしたりする機会をチームに与えると続けた。(c)AFP