【5月31日 AFP】6月25日に行われる男子のラグビーテストマッチ、ポルトガル対イタリア戦で史上初めて審判団が全員女性で構成され、スコットランド出身のホリー・デビッドソン(Hollie Davidson)氏が主審を務めることになった。

 ポルトガル・リスボンで行われる一戦では、デビッドソン氏が笛を吹き、副審にはイングランド出身のサラ・コックス(Sara Cox)氏とフランス出身のオーレリー・グロワゼロー(Aurelie Groizeleau)氏、そしてテレビジョン・マッチ・オフィシャル(TMO)にはイングランドのクレア・ホドネット(Claire Hodnett)氏が名を連ねた。

 男子のテストマッチで全員が女性の審判団となるのはこれが初めてで、男子のシックスネーションズ(Six Nations Rugby)参加国のテストマッチを女性が裁くのも史上初となる。

 2017年にスコットランドラグビー協会(SRU)では女性初のフルタイム審判となり、男子のユナイテッド・ラグビー・チャンピオンシップ(URC)とヨーロピアンラグビーチャレンジカップ(European Rugby Challenge Cup)を担当した実績を持つデビッドソン氏は、「女性として初めて男子シックスネーションズ参加国の試合を裁くことは非常に光栄で、誇れるものです」とコメントした。

「自分のキャリアでこれほど早くこのようなことが起きるとは思っていなかったので、このニュースを聞いたときは信じられなかったけれど、とても誇りに思うし、夏を楽しみにしている」

 ワールドラグビー(World Rugby)のビル・ボーモント(Bill Beaumont)会長も、「本日の発表は、女性審判員の強みと層の厚さが世界的に発展していることを意味し、この素晴らしい競技に関わることを望んでいる女性たちに多くの道筋を示すものである」と述べた。(c)AFP