【今日のジロ】ヒンドリーが総合V、自身初のグランツール制覇
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【5月30日 AFP】ジロ・デ・イタリア(Giro d’Italia 2022)は29日、最終第21ステージの個人タイムトライアル(ベローナ~ベローナ、17.4キロメートル)が行われ、ボーラ・ハンスグローエ(Bora Hansgrohe)のジェイ・ヒンドリー(Jai Hindley、オーストラリア)が自身初となるグランツール(三大ツール)の総合優勝を飾った。
ヒンドリーは、前日の過酷な山岳ステージの最後のヒルクライムで、イネオス・グレナディアーズ(Ineos Grenadiers)のリチャル・カラパス(Richard Carapaz、エクアドル)からマリアローザ(ピンクジャージー)を奪い、総合優勝をほぼ確実にした。
そしてカラパスに1分25秒差をつけて迎えたこの日は、15位に入って差を7秒縮められただけにとどめ、ベローナ(Verona)の古代ローマ時代の円形闘技場に勝者としてたどり着いた。最終的に、2019年大会王者カラパスとの差は1分18秒だった。
オーストラリア人選手としてジロ初優勝を飾ったヒンドリーは「本当に素晴らしい気持ちで、きょうはいろいろな感情があふれた。優勝できて本当に信じられない」と喜んだ。
オーストラリア勢は、2011年にカデル・エヴァンス(Cadel Evans)氏がツール・ド・フランス(Tour de France)で総合優勝を飾っており、グランツールで制覇していないのはこれでブエルタ・ア・エスパーニャ(Vuelta a Espana)だけとなった。
ヒンドリーにとっては、最終ステージで総合優勝を逃した2020年大会の苦い記憶を消し去る優勝になった。そのときのヒンドリーも第20ステージを終えてマリアローザを手にしていたが、最後にタイムトライアルでの弱さが顔を出し、イネオス・グレナディアーズ(Ineos Grenadiers)のタオ・ゲイガンハート(Tao Geoghegan Hart、英国)に優勝を明け渡した。
ヒンドリーは「2020年のことは頭のどこかにあったし、あんなことは二度と起こさないつもりだった」と話した。
ステージはチーム・バイクエクスチェンジ・ジェイコ(Team BikeExchange-Jayco)のマッテオ・ソブレロ(Matteo Sobrero、イタリア)が制した。(c)AFP/Terry DALEY