【5月26日 AFP】ロシア議会上下両院は25日、軍の志願兵の年齢上限を撤廃する法案を可決した。ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領の署名を経て成立する。兵力を補充し、ウクライナに追加投入する狙いがあるとみられる。

 年齢制限撤廃の対象は徴用兵ではなく志願兵。現行法では、志願兵の入隊時の年齢についてロシア人は18~40歳、外国人の場合は18~30歳と定められている。

 法案の関係資料は「高精度兵器の使用、兵器や軍装備品の運用には高レベルの専門家が必要だ」として、そうした域に達するのは40~45歳だと説明。また、年齢制限撤廃により医療従事者やエンジニア、通信技術者ら専門人材の入隊の促進にもつながるとしている。

 下院のウェブサイトによると、ビャチェスラフ・ウォロジン(Vyacheslav Volodin)下院議長は「国防省を支援し、軍を強化する必要がある。最高司令官(プーチン氏)は手を尽くして兵力を増強し、軍を勝利させようとしている」と述べた。(c)AFP