【5月25日 AFP】ジロ・デ・イタリア(Giro d’Italia 2022)は24日、第16ステージ(サロー~アプリカ、202キロメートル)が行われ、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベール・マテリオ(Intermarche-Wanty-Gobert Materiaux)のヤン・ヒルト(Jan Hirt、チェコ)が、自身初となるグランツール(三大ツール)の区間勝利を挙げた。

 三つの大きな峠が組み込まれたステージで、31歳のヒルトは山頂フィニッシュまで残り2キロの地点でアタックを仕掛けると、チームDSM(Team DSM)のテイメン・アレンスマン(Thymen Arensman、オランダ)を抑えて勝利した。

 最後のヒルクライムを迎える段階では、ボーラ・ハンスグローエ(Bora Hansgrohe)のレナード・ケムナ(Lennard Kamna、ドイツ)が先頭を走っていたが、ヒルトは残り10キロを切ったところでアレンスマンとともにケムナを捉えると、ラスト数キロは自転車のトラブルに悩まされながらも雨が降るフィニッシュ地点にトップでたどり着いた。

 総合争いでは、イネオス・グレナディアーズ(Ineos Grenadiers)のリチャル・カラパス(Richard Carapaz、エクアドル)が、バーレーン・ヴィクトリアス(Bahrain Victorious)のミケル・ランダ(Mikel Landa、スペイン)やボーラ・ハンスグローエのジェイ・ヒンドリー(Jai Hindley、オーストラリア)らとともにトップから1分以上遅れてゴールし、首位を守った。

 残り10キロ地点でランダが抜け出しそうになる場面もあったが、カラパスとヒンドリーはこれに反応。しかし総合2位のヒンドリーがボーナスタイム4秒を獲得したことで、もともとわずかだったカラパスとの差は3秒に縮まっている。総合3位につけるUTE(UAE TEAM EMIRATES)のジョアン・アルメイダ(Joao Almeida、ポルトガル)は、カラパスとの差が44秒に広がった。(c)AFP