【5月20日 AFP】(更新)ロシア軍が包囲しているウクライナ南東部マリウポリ(Mariupol)のアゾフスターリ(Azovstal)製鉄所にとどまっている兵士に対し、ウクライナ軍が戦闘停止を命じたことが分かった。製鉄所で抵抗を続けていた「アゾフ連隊(Azov Regiment)」の司令官が20日、明かした。

 デニス・プロコペンコ(Denys Prokopenko)司令官はテレグラム(Telegram)に投稿した動画の中で「軍の上層部が、連隊の兵士の命を救うため、市の防衛任務を停止するよう命令を下した」と話した。同氏によると、戦死者の遺体を製鉄所から運び出すための対応が進められているという。

 製鉄所に立てこもった兵士は、ロシアに対するウクライナの抵抗の象徴になっていた。

 司令官は、遺体の搬送が最優先課題だとし、「遺族やウクライナ国民が間もなく、名誉を伴って兵士を埋葬できることを望んでいる」と述べた。

 ロシア側は、16日以降、計1908人のウクライナ兵が製鉄所から投降したとしている。(c)AFP