【5月18日 AFP】ワールドラグビー(World Rugby)は17日、選手以外がフィールド内に入るタイミングを制限するルールの試験運用を始めると発表した。

 昨年行われた南アフリカ対ブリティッシュ&アイリッシュライオンズ(British and Irish Lions、英国とアイルランドの選抜チーム)のテストマッチで、南アフリカのディレクター・オブ・ラグビーを務めるラシー・エラスムス(Rassie Erasmus)氏が給水係としてフィールドへ入り、選手に指示を出していたことが批判を集めた。

 これを受け、ワールドラグビーは給水専門のスタッフがフィールドへ入れるのは前後半にそれぞれ2回のみと定め、ディレクター・オブ・ラグビーとヘッドコーチ(HC)は給水係を務められないとした。また入れるのはプレーが途切れた後、もしくはトライ後の審判が認めたタイミングのみとなる。

 メディカルスタッフ以外のサポートスタッフが「インプレー中にフィールドに入ったり、ボールに触れたり」しようとする、もしくは審判に近づいて異議を唱えた場合は、ペナルティーキックの罰則が与えられる。ルールは今年7月1日からの全試合に適用され、ワールドラグビーは試験運用の目的について「選手の健康を守りつつ、不必要に試合が止まっている時間を減らして試合の流れを改善するため」としている。

 エラスムス氏は、ワールドラグビーの発表前にツイッター(Twitter)を更新し、「ちょうどきのう、ラインマネジャーともその話をしたところで、彼女も『ディレクター・オブ・ラグビー』はずいぶん堅苦しい響きがあると思っていた。二人とも、私にはディレクター・オブ・コーチングの肩書の方がずっとふさわしいと考えている。いいね。待ちきれないよ」と冗談めかしてコメントしている。(c)AFP