【5月16日 CNS】阿里巴巴集団(アリババグループ、Alibaba Group)の金融会社螞蟻科技集団(アント・グループ、Ant Group)は、2021年の事業(スコープ1および2)で二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガス排出量を実質ゼロにするカーボンニュートラルを達成したと発表した。中環連合(北京)認証センター(CEC)の認定を受けた。

 アントグループは2021年3月、独自のカーボンニュートラルロードマップを発表。2021年にスコープ1(事業者自らによる温室効果ガスの直接排出)とスコープ2(他社供給のエネルギー使用に伴う間接排出)でカーボンニュートラルを達成し、2030年にはスコープ3(スコープ1、2を除く原料調達から生産、販売、廃棄までの間接排出)を含めた全体でカーボンニュートラルを実現すると表明した。

 CECによると、アント・グループは2021年に排出削減や再生可能エネルギーの利用を通じて、スコープ1、2、3の年間総排出量を計3万7909トンCO2eに削減した。このうちスコープ1、2の総排出量は2万3159トンCO2e。まず省エネの徹底により1668トンCO2eを削減し、再生可能エネルギーの利用で 2万1883トンCO2eの排出を回避し、カーボンニュートラルを達成した。

 スコープ1、2、3すべてで削減した排出量は、1万5000台のガソリン車が1年間走行することで発生するCO2排出量に相当するという。

 IT企業にとって、心臓部であるデータセンターが最大の温室効果ガスの排出元となる。技術革新と使用効率の向上によりサーバーの使用量を削減し、排出量を削減する必要がある。この2年間でIT企業はカーボンニュートラルの研究開発へ積極的に投資し、新しい削減モデルを模索している。(c)CNS/JCM/AFPBB News