【5月12日 AFP】チェコのミロシュ・ゼマン(Milos Zeman)大統領は11日、ウクライナ軍と共に義勇兵としてロシアと戦う許可を求めた国民103人に対し、ウクライナ行きを認めた。

 ゼマン氏は親ロシア派だったが、ウクライナ侵攻を受けて態度を一変させ、かつての盟友ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領について「正気を失った」と述べていた。

 チェコの法律は、国民に外国での戦闘参加を禁止している。大統領報道官によると、ゼマン氏は「国民103人について、本人の要請に基づきウクライナ軍に加わることを承認する決定に署名した」という。

 すでにゼマン氏とペトル・フィアラ(Petr Fiala)首相は3月、ウクライナの義勇兵として戦闘に参加した国民を処罰しない方針で合意していた。

 チェコ政府はロシアの侵攻を受けたウクライナに対し、約30億チェコ・コルナ(約160億円)規模の軍事支援を承認している。(c)AFP