【5月8日 People’s Daily】2021年、中国は経済成長と新型コロナウイルス対策を両立させ、世界をリードする地位を堅持した。経済成長のため中国の行政部門と各地域は投資の安定化、消費の促進、国内市場の開拓のため一連の施策を導入した。投資は成長傾向を維持し、内需は経済成長の主要な推進力となっている。2021年の国内需要の経済成長への寄与率は前年より4.4ポイント高い79.1%に達している。

 国家発展改革委員会の担当者は「中国経済の車輪は2021年も順調に動き、市場規模は拡大を続け、供給水準は向上している。内需発展の基盤は強化され、2022年も内需の拡大は続いていく」と語る。

 中国の2021年の国内総生産(GDP)は8.1%増の114兆元(約2232兆円)に上り、1人当たりGDPは1万2000ドル(約155万4000円)を超えて世界平均水準を超える見込みだ。居住人口の都市化率は64.7%に達し、内需開発は大きな可能性を秘めている。

 2021年、供給側の構造改革は深化を続けた。工業インターネット、ビッグデータ、スマート製造などが推進・活用され、新産業・新製品の開発が加速している。中国は世界最大の5Gネットワークを構築しており、5G携帯電話の出荷台数は前年比63.5%増の2億6000万台に達した。新エネルギー車の生産台数は159.5%増の354万5000台、販売台数は157.5%増の352万1000台とめざましい成長を遂げている。

 雇用は安定し、所得水準は上昇を続けている。2021年の都市部の新規就業者は前年比83万人増の1269万人。国民1人当たりの可処分所得はGDPと同じ8.1%増となった。社会保障水準も向上し、基礎年金保険は10億3000万人、基礎医療保健は13億6000万人をカバーし、加入率はそれぞれ90%と95%を超えた。全国の市民のエンゲル係数は29.8%で、前年比で0.4ポイント減少した。対外貿易の促進により、中国の2021年の輸出入規模は6兆ドル(約777兆円)を突破。外資の利用規模は1兆1000億元(約21兆5000万元)を超え、それぞれ過去最高を記録している。

 発展改革委の担当者は「改革開放政策は今後も大きな配当をもたらし、内需の発展にさらに弾みをつけるだろう」と話している。(c)People’s Daily/AFPBB News