【SDGsニュースを振り返る】4月28日〜5月4日
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【5月7日 AFPBB News】1週間のSDGsニュースを振り返る。
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は先月27日、ロシアの侵攻開始からの2か月間で、国外に逃れたウクライナ人は531万7219人に上ると発表した。発表時の直近24時間では5万2452人が国外に避難していた。
ウクライナからの難民流出は3月以降、鈍化している。だがUNHCRは、年末までにさらに300万人が難民となる恐れがあると予測している。
国外脱出が続く中、帰国するウクライナ人の姿も見られる。UNHCRによると、ウクライナ国境警備隊は2月28日~4月26日、120万9500人の帰国を確認した。
ただし、UNHCRは「この数字は出入国を表したもので流動的だ。ウクライナ全土の状況は依然として非常に不安定で予測不可能であることから、純粋に帰国を示すものとは限らない」と強調した。
米カリフォルニア州アゴーラヒルズ(Agoura Hills)でこのほど、高速道路101号線に設置される野生動物横断橋の起工式が行われ、同州のギャビン・ニューサム(Gavin Newsom)知事や慈善活動家のウォリス・アンネンバーグ(Wallis Annenberg)氏らが出席した。
総工費は8700万ドル(約110億円)で工期は3年。完成すれば世界最大の野生動物横断橋となる。
チュニジアの砂漠にあるオアシスが、何十年にもわたる農業用水の乱用によって枯渇してしまった。だが今、「エコロッジ」と呼ばれる環境配慮型の宿泊施設を中心とするプロジェクトの一環で、オアシスの復活が試みられている。
水を大量消費するナツメヤシの大規模農園に代わり、基本に立ち返った持続可能な方法で、かつてサハラ(Sahara)砂漠を往来したキャラバン(隊商)の伝統とその中継地を復活させるのが狙いだという。
オアシス復活の試みが行われているのは、首都チュニスから車で7時間のところにあるネフタ(Nefta)だ。ここのオアシスは、特産であるナツメヤシ栽培のためのかんがいで20年前に枯渇した。
プロジェクトでは、ヤシの木が果樹を保護し、果樹が野菜畑を保護するという自然の生態系を模倣した有機的な栽培方法が行われている。
エコ観光ロッジ「ダーハイ(Dar Hi)」を営むパトリック・アリエルウアルギ(Patrick Ali El Ouarghi)氏は、適切な規模であれば、ナツメヤシ農場は持続可能な方法で運営できると語った。
(c)AFPBB News