【4月29日 AFP】ドイツ中部ゲッティンゲン(Goettingen)市で5月1日から8月末までの週末限定で、女性も男性と同様にトップレスで公共プールを利用できるようになる。性自認をめぐる論争への対応策で、国内初の取り組み。

 市当局によると、スポーツ委員会が市内の屋内外のプールに対し、全員のトップレスでの利用を認めるよう勧告した。

 見た目が女性のトップレス利用者に胸を隠すよう求めたところ、性自認は男性だと抗議されたことがきっかけとされる。

 地元当局はこうした事態への対応法を議論した末、全員がトップレスで利用できる機会を設けることが最も公平な方法だと判断した。

 ドイツでは「FKK(Frei-Koerper-Kultur、自由な体の文化)」と呼ばれるヌーディスト運動が人気を集めている。また、ほとんどのサウナは男女混浴で、衛生上の理由から裸での利用が求められている。しかし、公共プールで女性のトップレスを認めるのはゲッティンゲンが初めて。

 一部の市民から週末限定であることに不満の声が上がっているが、当局は学校の水泳の授業への影響を避けるのに必要な措置だとしている。(c)AFP