【4月28日 AFP】ローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇(Pope Francis)は27日、高齢者を敬い、家族の絆を大切にするよう信徒に呼び掛けるとともに、義母という厄介な話題にも再度言及した。

 教皇は2015年、訪問先の米国で数千人の聴衆を前に「家族はけんかをするものだ。皿が飛ぶこともある。子どもは悩みの種をもたらす。義母については何も言うまい」と語って笑いを誘った。

 教皇はバチカンのサンピエトロ広場(St Peter's Square)での一般謁見(えっけん)で、改めて家族関係に言及。義母について「悪魔と見なされているとまでは言わないが、常に軽蔑的に表現されている」と指摘した上で、「だが、あなた方の配偶者の母なのだ」と述べた。

 さらに「私たちは心の中で『義母とは疎遠なほど良い』と考えている」と述べた上で、「だがこれは違う。彼女は母親であり、高齢者だ」と続けた。

「女性にとって最も素晴らしいことの一つは孫を持つことだ。孫が生まれれば、活力を取り戻せる」

 教皇は既婚女性に対し、「義母はあなた方の配偶者を産んだ」「少なくとも幸せにしてあげなさい」として、義母との関係を大事にするよう呼び掛けた。

 一方、義母に対しても、「気持ちの表し方に気を付けなさい」と助言した。(c)AFP