【4月26日 CGTN Japanese】長江上流にある中国で2番目に大きい白鶴灘水力発電所のケーブル群の解体が25日、正式に始まりました。このケーブル群は同類機械の安全運行時間およびコンクリート運搬量という2つの世界記録を樹立した世界最大のものとなっています。

 ケーブルクレーンはダムの打設過程における重要な設備で、ダムのコンクリートおよび設備材料の運搬作業を担当します。

 白鶴灘水力発電所のダムは300メートル級コンクリート・アーチダムで、ダム本体のコンクリート打設総量は803万立方メートル、その規模はクフ王のピラミッド3基分を超え、7台の平行移動式ケーブルクレーンが配置されています。

 白鶴灘水力発電所は四川省(Sichuan)の寧南県(Nanning)と雲南省(Yunnan)の巧家県(Qiaojia)の境界にある金沙江本流区間に位置し、設備総容量は1600万キロワットで、現在世界で建設中の最大規模かつ総合的な技術難度が最も高い水力発電所です。2017年3月に本格稼働してから、白鶴灘水力発電所のケーブル機群はすでに22万9800マシンアワー(M/H)を安全に運行し、往復回数は100万回近くに上り、累計3000万トン余りの材料と設備の運搬を完成しました。うち、コンクリートの運搬量は827万9200立方メートルに達しました。

 現在、白鶴灘水力発電所の主体工事はすでに完了しており、2021年6月から現在まで稼働しているユニットの発電量は累計247億キロワット時を超えているということです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News