【4月21日 AFP】西アフリカのマリで、同軍と行動していた「ロシア人軍事教官」1人が路肩に仕掛けられた爆弾の爆発で死亡したことが20日、軍の文書と関係者の証言で明らかになった。

 AFPが確認したマリ軍の文書によると、「ロシア人軍事教官」は19日朝、中部モプティ(Mopti)州の町ホンボリ(Hombori)付近で路肩爆弾の爆発に巻き込まれた。同州中部セバレ(Sevare)に空中搬送されたが、後に死亡した。

 マリで「ロシア人軍事教官」の死亡が確認されたのは初めて。米仏などはこうした人員について、ロシア民間軍事企業「ワグネル(Wagner)」の傭兵(ようへい)だと指摘しているが、マリ軍事政権は否定している。

 セバレの病院関係者は匿名を条件に取材に応じ、「ロシア人軍事教官」の死亡を認めた。30代の男性だったという。

 マリ中部の公職者も匿名を条件に「ワグネルのエージェントが死亡したと知らされた」と述べた。

 マリ軍は本件について公式コメントを出していない。(c)AFP