【4月16日 AFP】ロシアがウクライナへの侵攻を開始して以来、同国外に避難した人が500万人を上回ったことが、国連(UN)が15日に公表した統計で明らかになった。

 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、2月24日の侵攻開始以来、国外に逃れ難民となったウクライナ人は479万6245人となった。また国際移住機関(IOM)は、同国に居住していた外国人約21万5000人も近隣諸国に逃れたとしている。

 難民化のペースは、欧州で第2次世界大戦(World War II)以降に起きたものとしては最悪となっている。

 ウクライナ難民のうち、6割に近い270万人以上がポーランドに避難。72万5000人以上がルーマニアに逃れた。IOMは、さらに710万人が国内避難民となったと推定している。

 侵攻前のウクライナの人口は、2014年にロシアに併合されたクリミア(Crimea)半島と親ロシア派が支配する東部を除くと3700万人だった。(c)AFP