【4月16日 AFPBB News】1週間のSDGsニュースを振り返る。

ウクライナ難民、87万人超が帰国

 ウクライナ国境警備隊は12日、ロシアによる2月24日の侵攻開始以降、国外に避難していた87万人以上が帰国したと発表した。

 国境警備隊のアンドリー・デムチェンコ(Andriy Demchenko)報道官によると、現在は1日に2万5000人から3万人が帰国している。

 デムチェンコ氏は記者会見で「帰国者は、西部を中心に情勢が落ち着いてきたように見えるので、これ以上国外にとどまっていられないと述べている」と語った。

 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は12日、侵攻開始以降に国外に避難したウクライナ人は前日から6万8095人増えて461万5830人に達したと発表した。

ポーランド南東部メディカでバスを待つウクライナ難民(2022年4月8日撮影)。(c)Wojtek RADWANSKI / AFP

救助のコンドルを再野生化 絶滅に歯止めを チリ・アンデス

 南米チリで、死の淵から救助された2羽の幼いコンドルが自然に返された。アンデス(Andes)山脈を象徴するこの猛禽(もうきん)類は個体数が減少しており、再野生化は種を維持するために極めて重要だ。

 アンデスコンドルは国際自然保護連合(IUCN)の絶滅危惧種レッドリストで「危急種」に指定されており、一羽一羽が希少な存在だ。

 コンドルの保護団体「マンクプロジェクト(Manku Project)」のドミニク・デュラン(Dominic Duran)氏は「最大の脅威は、家畜を食い荒らすピューマや野犬を駆除するために人が仕掛けた毒餌です」とAFPに語った。

 腐食動物のコンドルは、毒餌を食べて死んだこうした動物の死骸をむさぼることがあり、多い時には30羽ほどが一斉に死んでしまうと同氏は説明する。

 さらに狩猟や、埋め立てごみのずさんな管理が原因の中毒、餌となる野生動物の個体数減少なども脅威だ。

 IUCNによれば、野生に残っているアンデスコンドルは7000羽に満たないという。

南米チリのパタゴニア国立公園(2022年2月12日撮影)。(c)PABLO COZZAGLIO / AFP

黒人女性初の米最高裁判事、上院が承認

 米上院は7日、ケタンジ・ブラウン・ジャクソン(Ketanji Brown Jackson)連邦高裁判事(51)を最高裁判事に起用する人事案を承認した。同国初の黒人女性最高裁判事が誕生する。

 ジャクソン氏の就任により、判事9人からなる米最高裁の構成は、233年の歴史で初めて白人男性が少数派となる。

米首都ワシントンのホワイトハウスで、自身の最高裁判事に指名する人事案の上院採決をジョー・バイデン大統領(左)と共に見守るケタンジ・ブラウン・ジャクソン氏(2022年4月7日撮影)。(c)MANDEL NGAN / AFP

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