【4月10日 AFP】幼い頃からサッカーが大好きだったインドネシアのシャイフル・アリフィン(Syaiful Arifin)さん(38)。12歳のときに列車から落ち、左脚を失ってからは、もうサッカーをすることはないと思っていた。

 だが、アリフィンさんはピッチに復活した。同国第2の都市スラバヤ(Surabaya)で、「スラバヤ・アンプティサッカークラブ(PERSAS)」の立ち上げに取り組み、チームは2月に発足した。

 現在所属する選手は、アリフィンさんを含め8人。皆、大志を抱いている。

 食品店を営み生計を立てているアリフィンさんは「サッカーは小さい頃から好きでしたが、事故が起きてからは、またプレーするなんて夢にも思っていませんでした」とトレーニングの休憩中に語った。

 アリフィンさんは脚を切断した人々による「アンプティサッカー」についてインターネットで知り、友人らとチーム結成を決めた。プレー中は1組の松葉づえとサッカーへの情熱に支えられ、フィールド上を機敏に、正確に動き回る。

 チームの夢は首都ジャカルタで行われる大会に参加し、優勝トロフィーを勝ち取ることだ。「身体に障害のある人々には、諦めないでと言いたいです」とアリフィンさんは笑顔で語った。(c)AFP