【4月10日 People’s Daily】甘粛省(Gansu)隴南市(Longnan)で、Uターン起業した梁倩娟(Liang Qianjuan)さんはオンラインショップを開いた。市場ニーズに合わせ、地元の「土臭い」農産物を人気商品へと導き、彼女のオンラインショップはますます評判になっている。「うちの村の農産物は品薄です」。今や梁倩娟さんは全市域から荷受けを行い、周辺の村民が年間平均50トンの農産物を売るのを助け、周辺300戸以上の村民に収入増加をもたらした。

 吉林省(Jilin)吉林市に住む呉雲萍(Wu Yunping)さんは、わら細工の職業訓練クラスを開講し、村の女性たちの収入増を助けると同時に、オンラインの活用を考えた。吉林市婦女連合商務局が開設した女性向けインターネット活用訓練クラスで、彼女は全面的にEコマースやライブストリーミングを学び、オンラインショップの運営や商品説明、ライブストリーミングの技術などを学んだ。現在は呉雲萍さんがわら細工を教えるライブストリーミングは、多いときには500人以上が視聴する人気授業だ。

 現在、中国ではデジタル経済が急速に発展しており、高い革新性や浸透性、汎用(はんよう)性の広さによって新しい経済成長スポットとなった。デジタル経済が発展していく過程において、女性が演じた役割は不可欠のものと言える。データによれば、中国のインターネット分野における創業者は女性が55%を占める。

 デジタル経済は女性により多くの就職・起業機会をもたらし、都市の女性と地方の女性の格差を縮め、女性による就職・起業の質を高めた。インターネットを使えば、へき地であったとしても地元の質が高い生産物を全国各地に輸送することができる。現在Eコマースやライブストリーミング、オンライン販売などの技術はすでにへき地や農村、貧困地区の女性たちが再就職する上で重要な技能となっている。

 デジタル経済時代、女性にはより多くのチャンスが到来しているが、サポートの必要性も高い。2015年から、中華全国婦女連合は女性の発展を促し、女性の権利を保障するための方策を陸続と打ち出している。同時に、特別プロジェクトの資金を手配し続け、商務部や農業農村部のような省庁やEコマースプラットフォームと連携し、女性に対してEコマースの研修やライブストリーミングで物を売る技能訓練を行っている。

 中華全国婦女連合の書記課に勤める杜芮(Du Rui)さんは以下のように指摘する。将来的により女性に合った職場や起業プロジェクトを開発して就業を促し、デジタル分野の企業と女性従業員のために人材マッチングサービスを充実させる必要がある。融資や起業訓練などでプレーヤーの育成をサポートし、農村の女性たちを指導し、さらに多くの女性をデジタル分野で就業・起業させていかねばならない。同時に、デジタル産業で働く女性の労働権益を保障する健全な制度を絶え間なく構築していき、サポートをしていく必要がある。(c)People’s Daily/AFPBB News