【4月2日 AFPBB News】1週間のSDGsニュースを振り返る。

「学校を再開せよ!」 アフガン女子生徒ら、女子教育の再開停止に抗議

 アフガニスタンで実権を握るイスラム主義組織タリバン(Taliban)が女子の中等教育再開を撤回したことを受け、首都カブールで先月26日、女子生徒らが「学校を再開せよ」とシュプレヒコールを上げて抗議集会を行った。

 タリバン政権の教育省は先月23日から女子の中等教育を再開すると発表。当日は全土の高校で大勢の女子生徒が教育の再開を喜び合う姿が見られた。だがわずか数時間後、同省は方針を撤回した。

 タリバン政権は、女子教育を再び停止した明確な理由を示していない。

 アフガンの女子生徒は、7か月以上教育を受けられずにいる。

アフガニスタンの首都カブールにある教育省の前で、女子の中等教育再開を訴える人々(2022年3月26日撮影)。(c)Ahmad SAHEL ARMAN / AFP

アフリカ初のプリツカー賞 「持続可能で先駆的」なデザインを評価

 建築界で最も権威がある賞とされているプリツカー賞(Pritzker Prize)を、ブルキナファソ出身でドイツとの二重国籍を持つディエベド・フランシス・ケレ(Diebedo Francis Kere)氏(56)が、アフリカ出身の建築家として初めて受賞した。

 ケレ氏はベナン、ブルキナファソ、マリ、トーゴ、ケニア、モザンビーク、トーゴ、スーダンなどのアフリカ各地で、学校や医療施設、住宅、庁舎、公共スペースなどの設計を手掛けてきた。

 ケレ氏の受賞理由について、同賞を後援する米ハイアット財団(Hyatt Foundation)のトム・プリツカー(Tom Pritzker)会長は、「地球、そしてこの星に住む人にとって持続可能」で「先駆的」な設計を、極度に貧しい地域において手掛けてきたことが評価されたと述べた。

 ケレ氏が一躍有名になったのは2001年、生まれ故郷のブルキナファソ・ガンド(Gando)村の小学校プロジェクトだ。通常の学校建築で用いるコンクリートではなく、地元の粘土をセメントで固めたれんがを使い、エアコンなしでも屋内を涼しく保つ画期的な設計だった。校舎の完成後、生徒は120人から700人に増えたという。

建築家ディエベド・フランシス・ケレ氏が手掛けた、ブルキナファソ・ラオンゴの文化教育施設「オペラビレッジ」(2022年3月16日撮影)。(c)OLYMPIA DE MAISMONT / AFP

NFL、マイノリティーのコーチ雇用を義務化 多様性促進へ

 米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)は先月28日、リーグ内の多様性を促進する取り組みの一環として、攻撃アシスタントコーチに1人以上のマイノリティー(社会的少数派)を雇用することを各チームに義務付けると発表した。

 米フロリダ州で毎年開かれているオーナー会議で、全32チームが採択、承認した。適用は2022年シーズンから。

米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)のロゴ(2020年8月24日撮影、資料写真)。(c)Chris DELMAS / AFP

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