【4月5日 People’s Daily】中国国家統計局が発表した「2021年国民経済・社会発展統計公報」によると、昨年の中国の国内総生産(GDP)は前年比8.1%増の114兆4000億元(約2194兆1920億円)に達し、世界題2位の地位を維持した。複雑な国際環境や長期化するコロナ禍、異常気象などの課題に直面しながら中国経済は安定した成長を続け、世界経済の回復を支える存在となっている。

 中国の経済構造は絶えずグレードアップを続けている。2021年はハイテク産業への投資が前年比17.1%増となり、ハイテク製造業の付加価値は18.2%増を記録した。新エネルギー自動車、産業用ロボット、集積回路などの産業は成長を続け、産業構造の転換と高度化を促進している。

 また、北京冬季五輪の開催を契機にウインター産業が盛んとなり、ウインタースポーツ産業は今年で8000億元(約15兆3440億円)、2025年には1兆元(約19兆1800億円)に達すると予想される。

 消費はその国の経済活力を表す鏡だ。昨年、最終消費支出がGDPに寄与した比率は65.4%に達し、経済回復の原動力となった。春節(旧正月、Lunar New Year)連休中、現金を除く決済取引は208億4000万件、14兆9000万元(約285兆7820億円)に上り、それぞれ前年同期比10%増、16.2%増で旺盛な消費力を示した。

 国際貿易も活発となっている。2021年、中国とロシアの貿易は前年比26.6%増を記録し、初めて9000億元(約17兆2620億円)を超えた。中国とアフリカ諸国との貿易総額は2014年以来、過去最高となった。欧州連合(EU)との貿易も27.5%増で、中国がEU最大の貿易パートナーの地位を保っている。東南アジア諸国連合(ASEAN)との輸出入総額も28.1%増となった。

 力強い中国経済は、中国共産党の強力な指導力と中国の特色ある社会主義制度の優位性を示している。また、改革開放政策が始まって以来蓄積されている物質と技術の基盤、巨大市場の優位性と潜在的内需、膨大な人的資源により、中国経済はこれからも質の高い発展の道を進み、世界経済の回復プロセスに貢献しようとしている。(c)People’s Daily/AFPBB News