【4月3日 AFP】ウクライナ人の裁縫師オルガ・シャンディバ(Olga Shandyba)さん(37)は、ロシアの侵攻を逃れチェコに避難した──滞在しているのは14世紀に建てられた城だ。

 城にいるのは生花商、弁護士、ピアノ奏者などさまざまな経歴を持つ10人の母親と12人の子どもたち計22人だ。

「子どもたちはお姫様のようです。彼女たちにとっては冒険なんです」とシャンディバさん。「ある意味、私たちにとっても冒険です」

 チェコ西部にあるベチョフ・ナト・テプロウ(Becov nad Teplou)城には、洗礼者聖ヨハネ(St John the Baptist)らの遺骸が納められているとされる13世紀の遺物「聖マウルスの聖遺物箱(St Maurus Reliquary)」がある。チェコの王冠に次いで国内で2番目に価値のある遺物と言われている。

 チェコは戦火を逃れた400万人以上のウクライナ難民のうち、これまでに30万人を受け入れている。文化財当局では救援活動の一環として、17か所の文化史跡に110床のベッドを用意し、無料の避難所を提供している。(c)AFP/Jan FLEMR