世界経済の発展により多くのポジティブエネルギーを注ぎ込む 中国
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【3月29日 People’s Daily】3月5日、第13期全国人民代表大会(全人代)第5回会議、審議が要請された政府活動報告は、今年の発展の主要所期目標を提出し、そのうち国内総生産(GDP)成長率目標を5.5%前後とすることが大いに注目をあびている。国際世論は総じて、中国経済の規模を考慮すると、この経済成長率目標の設定は科学的かつ合理的で、中国政府の積極的なイニシアチブを示しており、予測の誘導、自信の向上、発展の共通認識の凝集に有利で、中国経済の高品質発展の推進に有利だとみている。
中国経済の世界経済に対する貢献を観察するには、成長率を見る必要があり、増量も見る必要がある。2021年の中国の総体経済は114兆4000億元(約2224兆5000億円)、為替レート(年平均)で換算すると17兆7000億ドルに達し、世界経済に占める割合は18%を超えると予測されている。中国の年間GDPが3兆ドル(約371兆4000億円)も増加したのは、世界経済の発展史上前例のないことだ。今年の中国経済の目標成長率の5.5%は、5年前の7.4%成長、10年前の10.5%成長に相当するものだ。世界経済の成長に大きく貢献するものと予想される。
中国経済の世界経済への貢献を観察するには、数量を見る必要があり、品質も見る必要がある。現在、世界経済の回復は多くの制約要因に直面しており、世界の発展プロセスは深刻な衝撃を受けている。より満足感、幸福感、安全感のある発展の実現を推進することは、各国が直面する共通の任務だ。中国は革新、調和、グリーン、開放、共有の新発展理念を完全、正確、全面的に貫徹し、高品質発展を「第14次五か年計画(2021〜2025年)」、さらなる長期的な経済・社会発展のテーマとしている。中国は発展方式を積極的に変え、経済構造を改善し、成長エンジンを転換し、世界により多くのチャンスを創出し、より多くの活力を与えた。
中国経済の世界経済への貢献を観察するには、中国の発展だけでなく、中国と世界の相互作用も見る必要がある。中国はより広い範囲、より広い分野、より深い段階の対外開放を実施し、外国人投資家と外国人投資企業のためにより市場化、法治化、国際化された投資環境をつくり出した。中国は積極的に世界経済に溶け込み、自国の発展で協力・ウィンウィンの実現を絶え間なく推進している。これと同時に、中国は世界貿易機関(WTO)を核心とする多国間貿易体制を揺るぎなく維持し、より多くの高基準の自由貿易協定(FTA)と地域貿易協定(RTAs)を積極的に締結し、開放型世界経済の構築を積極的に推進し、より公平、公正かつ合理的な世界経済ガバナンスシステムの構築を推進し、世界経済の強靱(きょうじん)で持続可能な、バランスのとれた、包容的な成長を促進するために重要な役割を果たしている。
新型コロナウイルスの感染拡大が依然として続いており、世界経済の回復の原動力が不足し、大口商品の価格は高水準で変動し、外部環境は複雑で厳しく不確実になりつつある。中国の発展が直面するリスクへの挑戦は明らかに増加している。しかし、中国経済の長期的な好転のファンダメンタルズは変わらず、持続的な発展は多方面に有利な条件を備えているため、下方圧力に耐え、安定した長期的発展を図ることができ、世界経済の安定、健康、持続可能な発展のためにより多くのポジティブエネルギーを注ぎ込むことができるだろう。(c)People’s Daily/AFPBB News