【3月28日 AFP】スーパーラグビー(Super Rugby)の試合で相手と衝突し、頭部を強打したニュージーランド代表のボーデン・バレット(Beauden Barrett)について、所属するブルーズ(Blues)のヘッドコーチ(HC)が28日、脳振とうの症状は出ていないことを明かした。ただしこの後の2試合は欠場するという。

 30歳のバレットは、26日のオタゴ・ハイランダーズ(Otago Highlanders)戦で相手選手と激突し、鼻から血を流しながらフィールドを去った。

 バレットは昨年11月のアイルランド戦で脳振とうを起こし、本人も一時は引退が頭をよぎったと明かしていた。今回も同じ症状が懸念されていたが、ブルーズのレオン・マクドナルド(Leon MacDonald)HCがこの日、「初期の兆候は前向きなものだ」とコメントした。

 マクドナルドHCはニュージーランドメディアに対して、「顔を切ったことを除けば、状態はかなりいい」と明かし、「頭をぶつけた選手には、常に懸念がつきまとう。誰かが脳振とうを起こすのは見たくない。簡単なけがではないからね」と話した。

「ボーデンの(前回の)復帰はとりわけ慎重に進めていた。状態がよくなったと本人が確信できるまで、十分な時間を与えた」

「今回のは大きな負傷ではない。脳振とうの症状は出ていないから、これまでやってきたことを継続していく」

 バレットはアイルランド戦の負傷後にひどい片頭痛を訴えたことがあり、チームとしてもリスクを取るつもりはないという。HCは「彼には来週だけでなく、長く現役でいてほしい。長い目で見る必要があるから、これまでと同じスタンスを取っていく」と話している。(c)AFP