【3月27日 AFP】仏パリで射殺されたラグビー元アルゼンチン代表のフェデリコ・マルティン・アランブル(Federico Martin Aramburu)氏(42)の葬儀が26日、仏ビアリッツ(Biarritz)で営まれ、式を執り行った司祭が「平和を考え、不正にあらがう」人物だったと同氏を悼んだ。

 アランブル氏は19日早朝、パリ左岸(Left Bank)のサンジェルマン(Saint-Germain)地区にあるバーで友人数人と一緒に別のグループと口論になった後、銃撃されて命を落とした。この事件では、すでに3人が逮捕されている。

 アルゼンチン代表として22キャップを刻んだアランブル氏は、2007年のW杯(Rugby World Cup)では開催国フランスとの3位決定戦でトライを決め、チームの勝利に貢献した。クラブレベルでは2004年から2010年にかけてビアリッツ(Biarritz Olympique Pays Basque)などフランスの3チームでプレー。ビアリッツでは2度トップ14制覇を経験し、後にはクラブの理事も務めた。

 この日の葬儀には、2007年のW杯でフランス代表のヘッドコーチ(HC)を務め、現在はフランスラグビー連盟(FFR)の会長となったベルナール・ラポルト(Bernard Laporte)氏や、仏ラグビーのレジェンドで、ビアリッツの元会長でもあるセルジュ・ブランコ(Serge Blanco)氏ら、ラグビー界の著名人が多く参列した。

 妻のマリア(Maria Arumburu)さんも娘2人と腕を組み、集まった多くの人と共にアランブル氏を悼んだ。(c)AFP