【3月24日 AFP】フィギュアスケート世界選手権(ISU World Figure Skating Championships 2022)への出場を禁止されたロシア選手が参加する大会が今週末に同国サランスク(Saransk)で開催され、北京冬季五輪で物議を醸した15歳のカミラ・ワリエワ(Kamila Valieva)が競技復帰を果たすと、23日に地元メディアが報じた。

 北京五輪の女子シングルで当初は優勝候補に挙げられていたワリエワだが、五輪前のドーピング検査で陽性反応が出ていたにもかかわらず大会への出場続行が認められたことで議論の的になった。

 ロシア紙スポーツ・エクスプレス(Sport Express)が掲載した出場選手のリストには、ワリエワの名前も含まれていた。ペールビ・カナル・カップ(Pervyi Kanal Cup)という名のこの大会は、25日から27日まで開催される。

 ロシアによるウクライナ侵攻を受け、国際スケート連盟(ISU)がロシアとベラルーシの選手に出場停止処分を科したことで、ロシアフィギュアスケート連盟(FSFR)はこの大会の日程を再調整し、フランスで行われている世界選手権にかぶせた。

 ワリエワはこの大会で、共にトレーニングを行っている北京五輪女子シングル金メダリストのアンナ・シェルバコワ(Anna Shcherbakova)らと競うことになる。

 出場選手のリストには北京五輪で銀メダルと銅メダルを獲得したペアや、銀メダルを手にしたアイスダンスの組も含まれていた。(c)AFP