【3月24日 AFP】フィギュアスケート世界選手権(ISU World Figure Skating Championships 2022)は23日、フランス・モンペリエ(Montpellier)で女子シングル・ショートプログラム(SP)が行われ、ロシア勢がウクライナ侵攻を受けてすべての公式戦から追放されて不在の中、坂本花織(Kaori Sakamoto)が首位発進した。

 2月の北京冬季五輪で坂本は、ロシア五輪委員会(ROC)勢以外では唯一トップ4に食い込み、銅メダルに輝いた。

 映画『グラディエーター(Gladiator)』の曲に乗せてパーソナルベストの80.32点を記録した坂本は、「80点を初めて超えることができて、すごく満足しています」とコメントした。

「ロシアの選手が出られなくて、急に金メダル候補と言われて大会に臨みました。調子があまり良くなくて、頑張りたい気持ちと調子に差も感じていたので、最初はすごく大変でした」

「でも日に日にパフォーマンスは上がってきて、徐々に大事なのは結果ではないと自分に言い聞かせられるようになりました」

 75.00点でベルギーのルナ・ヘンドリックス(Loena Hendrickx)が2位につけ、3位には72.55点で米国のマライア・ベル(Mariah Bell)が続いた。

 日本勢では樋口新葉(Wakaba Higuchi)が67.03点で7位、河辺愛菜(Mana Kawabe)は63.68点で12位につけた。

 女子シングルのフリースケーティング(FS)は25日に行われる。

 ロシア勢に加え、北京五輪で金メダルを獲得した中国の隋文静(Sui Wenjing)/韓聰(Han Cong)組が欠場したため、ペアSPの上位もフレッシュな顔ぶれとなった。

 首位には76.88点でアレクサ・クニエリム(Alexa Knierim)/ブランドン・フレイジャー(Brandon Frazier)組が、2位には75.85点でアシュリー・ケイン(Ashley Cain)/ティモシー・ルデュク(Timothy Leduc)組が入って米国勢が好スタートを切り、3位には71.58点で三浦璃来(Riku Miura)/木原龍一(Ryuichi Kihara)組がつけた。ペアのFSは24日に行われる。(c)AFP