【3月3日 AFP】(更新)国際パラリンピック委員会(IPC)は3日、ロシアによるウクライナ侵攻を理由に、ロシアとベラルーシの選手の北京冬季パラリンピック出場を認めないと発表した。「大会の尊厳と全ての参加者の安全を保障するため」と説明している。

 前日には両国の選手の出場を認める決定を出していたが、4日の開幕を前に一転した。

 IPCの発表によれば、複数のパラリンピック委員会や選手団などから、ロシアとベラルーシの参加が認められる場合は出場を拒否するとの声があり、「(パラリンピック開催の)実行可能性が危険にさらされた」。また、「選手村における状況がエスカレートし、(安全を)守れなくなった」という。

 国際オリンピック委員会(IOC)は今週、ロシアとベラルーシの選手を締め出すよう国際競技連盟に勧告した。IPCのアンドリュー・パーソンズ(Andrew Parsons)会長は当初、両国の選手の出場を認める決定は「われわれのルールの枠組みの中で取れる最も厳しい制裁」だと説明し、正当性を主張していた。

 ウクライナの選手は2日に現地入りしている。(c)AFP