【2月25日 AFP】スポーツ界では24日、ロシアのウクライナ侵攻を厳しく非難する声が上がった。欧州サッカー連盟(UEFA)は欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2021-22)決勝のロシア開催について再検討する意向を示し、国際オリンピック委員会(IOC)は「五輪休戦」が破られたと訴えている。

 UEFAは「ウクライナにおけるロシアの軍事侵攻を強く非難する」との声明を出した。25日午前中には緊急の理事会を開き、5月28日にロシア・サンクトペテルブルク(St. Petersburg)のガスプロム・アリーナ(Gazprom Arena)で予定されているチャンピオンズリーグ決勝が議題に上がることになっている。

 ロシアの国営エネルギー大手ガスプロム(Gazprom)は、UEFAの主要スポンサーでもある。サッカードイツ・ブンデスリーガ1部のシャルケ04(Schalke04)は同日、ユニホームからガスプロムのロゴを外すと発表し、すでに同社への反発の動きが出ている。

 一方で国際サッカー連盟(FIFA)は、W杯カタール大会(2022 World Cup)の欧州予選プレーオフについて、ポーランドとチェコ、スウェーデンの連盟からロシアでのプレーを拒否すると告げられた。

 FIFAは事態の進展を注視する意向を示し、即時停戦を望んでいると表明。ジャンニ・インファンティーノ(Gianni Infantino)会長は、今回の「悲劇的かつ憂慮すべき」状況を「懸念」していると述べた。

 IOCも声明で、「ロシア政府による五輪休戦違反を強く非難する」と同国の行動を糾弾。昨年12月に全193の国連(UN)加盟国が、北京冬季五輪の開幕7日前から北京冬季パラリンピック閉幕7日後までの休戦に合意していたと指摘した。