【2月20日 AFP】北京冬季五輪で中国は、同国史上最多となる9個の金メダルを手にし、国別ランキングで地政学的なライバルの米国をしのぐ3位に入った。

 伝統的に夏季五輪でより強さを発揮してきた中国は、国を挙げてトレーニングに資金を投入し、自国開催の五輪で過去に例のない数の金メダルを獲得した。

 閉幕となる20日午後までに中国版ツイッター(Twitter)の微博(ウェイボー、Weibo)では、同国のメダルラッシュに関するハッシュタグ四つがトレンドとなって約2億ビューを集めると、その中のコメントの多くが、金メダルで米国に一つ差で勝ったことを祝福するものだった。

 19日夜に行われたフィギュアスケート・ペアでは、隋文静(Sui Wenjing)/韓聰(Han Cong)組が中国にとって今大会最後の金メダルを獲得。最終的に金9、銀4、銅2と計15個のメダルを獲得した。

 メダルランキング1位は金16を含む計37個を獲得した冬季五輪の強豪ノルウェーで、2位は金12を含む計27個のメダルを手にしたドイツだった。

 発展途上のウインタースポーツへの中国政府による投資は、新世代のスターを育んだ。蘇翊鳴(Su Yiming、18)はスノーボード男子ビッグエアで優勝。そして、米国で生まれ育ったフリースタイルスキー女子の谷愛凌(Eileen Gu、18)は金2個、銀1個と中国勢最多のメダル獲得となった。(c)AFP