【2月20日 AFP】19日の北京冬季五輪、ボブスレー女子2人乗りで銅メダルを獲得した米国のエラナ・マイヤーズ・テイラー(Elana Meyers Taylor)が、冬季五輪の黒人選手では最多となる5個目のメダルを獲得したことについて、誇らしく思うと話した。

 37歳のマイヤーズ・テイラーは、シルビア・ホフマン(Sylvia Hoffman)とのペアで3位に入り、初採用となった女子1人乗りの銀に続く今大会二つ目のメダルを手に入れた。これまでに三つの五輪メダルを獲得しており、黒人選手による冬季五輪のメダル獲得数で元スピードスケート男子のシャニー・デービス(Shani Davis)氏を上回った。

 歴史を塗り替えたことについて、マイヤーズ・テイラーは「とてもクール」とコメント。陸上競技からボブスレーに転向し、2002年ソルトレークシティー五輪の女子2人乗りで金メダルを獲得したボネッタ・フラワーズ(Vonetta Flowers)氏の存在が励みになっていたと話した。

「私の前には多くの先人がいた。ボネッタ・フラワーズがいたからこそ、今の私がある。シャニー・デービスと(今大会のスピードスケート女子500メートルで金メダルを獲得した)エリン・ジャクソン(Erin Jackson、米国)もそう」

「冬季五輪の黒人選手にはそうした長いレガシーがあるし、これからもそれが続いてほしい」

 もっとも、自分自身が後の世代の手本になることは考えておらず、「私はただ、毎日を自分らしく過ごし、一生懸命いい人間であろうとしているだけ。そうやって親切にしていれば、いいことが起こると信じている」と話している。(c)AFP