【2月18日 AFP】(更新)フィギュアスケートを統括する国際スケート連盟(ISU)は18日、選手がシニア大会に出場可能となる年齢を引き上げる案について、年内に投票を行う予定だとAFPの取材に応じた。

 北京冬季五輪では、15歳のカミラ・ワリエワ(Kamila Valieva、ロシア五輪委員会<ROC>)が大会前の禁止薬物陽性が判明しながらも出場を許可されて、フィギュア界には厳しい視線が向けられているが、その決定の要因としてワリエワの若さが挙げられている。

 10代のワリエワがコーチ陣から受けたかもしれない影響に関する疑問に加え、17日の女子シングル・フリースケーティング(FS)でミスを連発して4位に終わった後、同選手がカメラの前で泣き崩れたことから、シニア大会に出場可能となる年齢を現在の15歳から引き上げるべきだという声が上がっている。

 ISUはAFPに宛てたメールの中で「ISU評議会が、連盟主催の全てのフィギュアスケート種目において、競技者の年齢制限を17歳に引き上げる案を盛り込むことをすでに決定したと認める」と述べた。

 さらに、本来であれば発表前に議題について言及しないものの、「現在の状況やさまざまなメディア報道」を受けてコメントすることになったと付け加えた。

 提案されている変更案が可決されるには、多数決で3分の2を獲得する必要がある。ISU総会は、6月6日から10日までタイ・プーケット(Phuket)で開催される。(c)AFP