【2月11日 AFP】米ナショナルフットボール(NFL)は10日、21シーズンの最優秀選手(MVP)にグリーンベイ・パッカーズ(Green Bay Packers)のQBアーロン・ロジャース(Aaron Rodgers)を選出したことを発表した。受賞は2季連続で、通算4回目は史上2人目の快挙となる。

 シーズンMVP選出の歴代最多記録はペイトン・マニング(Peyton Manning)氏の計5回で、ロジャースはそれにあと一つと迫る歴代2位となった。今シーズンは計37本のタッチダウンパスに成功するなどして合計4115ヤードを記録し、喫したインターセプトもわずか4本に抑えた。

 米ロサンゼルス、SoFiスタジアム(SoFi Stadium)のユーチューブ・シアター(YouTube Theater)で賞を受け取ったロジャースは、パッカーズでの日々を「素晴らしい17年間だった」と振り返り、「この年月における数々の思い出と瞬間に、とても感謝している」と語った。

 同スタジアムは、ロサンゼルス・ラムズ(Los Angeles Rams)とシンシナティ・ベンガルズ(Cincinnati Bengals)が雌雄を決する第56回スーパーボウル(Super Bowl LVI)の舞台となる。

 この日の式典では、ベンガルズの選手の受賞が目立った。2020年11月に左膝の靱帯(じんたい)を複数箇所損傷しながらも、翌シーズンにはチームのスーパーボウル進出に貢献したQBジョー・バロウ(Joe Burrow)が、最優秀カムバック賞を獲得した。

 ダラス・カウボーイズ(Dallas Cowboys)のQBダック・プレスコット(Dak Prescott)を抑えて選ばれたバロウは、ベンガルズがスーパーボウルの拠点としている近隣の場所からリモートで受賞した。

 また、ベンガルズのWRジャマール・チェイス(Ja'Marr Chase)は、オフェンス部門の最優秀新人賞に選出。今季は合計81レシーブで1455ヤードを記録し、タッチダウンレシーブは13本、1レシーブ平均では18ヤードをマークした。

 その他では、ピッツバーグ・スティーラーズ(Pittsburgh Steelers)のLBで、QBサックのシーズン回数でマイケル・ストレイハン(Michael Strahan)氏の歴代最多記録22.5回に並んだTJ・ワット(T.J. Watt)が、最優秀守備選手に選ばれた。

 カウボーイズでは、LBマイカ・パーソンズ(Micah Parsons)がディフェンス部門の年間最優秀新人賞を獲得。満票での同賞選出は史上初となった。(c)AFP