【1月26日 AFP】男子サーフィンの現世界王者ガブリエル・メディナ(Gabriel Medina、ブラジル)は24日、心の健康問題を理由に競技から離れて休養すると発表した。

 ワールドサーフリーグ(WSL)で3度の年間王者に輝いたメディナは「ここ数か月は個人的に困難な時期で負担になっていた」と述べた上で、29日に米ハワイで開幕する「WSLチャンピオンシップツアー(CT)の初戦を欠場すると決めた」と付け加えた。

 ポルトガル語と英語でインスタグラム(Instagram)に投稿した28歳のメディナは、「調子が良くないことを認識してそれを認めることはとても難しいプロセス。そして、自分の体をいたわり休養を取ると決めたのは、これまでの人生の中で最も困難な決断だったかもしれない」と続けた。

 メディナは股関節をけがしており、現在そちらの治療も受けている。

 スポーツ界では他にも、女子体操のシモーネ・バイルス(Simone Biles、米国)や女子テニスの大坂なおみ(Naomi Osaka)といったスター選手が精神的ストレスに悩まされていることを明かしている。

 体操界のスター選手であるバイルスは昨年、東京五輪で複数の種目を棄権。テニスの四大大会(グランドスラム)で通算4勝の大坂も全仏オープン(French Open 2021)を棄権し、後にシーズンを途中で打ち切った。両者は精神面の問題に苦しんでいると述べていた。

 3度目の世界王者に輝いた2021年、メディナは優勝候補と目されていた東京五輪でメダルを逃した。(c)AFP